やまなしの国保
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profileプロフィール学歴職歴 昭和45年 3月 北海道大学医学部卒業 昭和45年 4月 医師国家試験合格 医籍登録       同 年 北海道大学第1外科 昭和50年 3月 国立療養所道北病院外科 昭和57年 4月 組合立飯富病院 平成 5年 4月 組合立飯富病院院長 平成22年 4月 組合立飯富病院名誉院長 平成23年 4月 峡南在宅医療支援センター長 平成25年 4月 公益財団法人 山梨県健康管理事業団        診療所所長        健診部長 平成27年 4月 長田在宅クリニック名誉院長公  職 ● 山梨県生活習慣病検診管理指導協議会 肺癌乳癌部会長 ● 山梨県感染症審査会委員所属学会 ● 日本CT検診学会 ● 日本禁煙学会45vol.身延町早川町組合立 飯富病院山梨県南巨摩郡身延町飯富1628TEL:0556-42-2322(代) FAX:0556-42-3481身延町早川町組合立飯富病院長田在宅クリニック(おさだ ただよし)随想 5年前現在地にクリニックを開設した時、北東の角の町道からの進入路に面して、クリニックの看板とその背景となる3本の樅の木と数株のアジサイの植栽を造った。 直径10メートルに満たない所に赤土を客土し、わずかな盛り上がりとし、「ケンジントン公園のような」との、妻の要望をいれてダリヤとバラを。大きな草木の間を補うように春はパンジー。夏はサフィニア・ポーチュラカ・ユリなど季節の花を配することにした。 このような造園とその維持・管理作業の中で煩わしいのは降雨の後に元気を取り戻すヒシバなどの除去、いわゆる「草取り」なのだが、地下茎をもって増えてくる夥しいスギナの駆除にも難儀した。 良質といわれていた赤土は、粘り気が強く、その中にスギナの地下茎が多量に含まれているのだから、スコップで掘り返し、根っこを捨て、石灰と腐葉土を鋤きこむ。70歳を超えた老人でなくとも、結構な重労働だった。 その掘り起こした土の中にスギナと違った2種類の長いしっかりした地下茎が含まれていた。 一つの正体はすぐに判明した。地上部分につく5枚の、鳥の足のような葉はやぶからしのものだった。もう一つの根は、明らかに木である。強い、硬い。地中を這い、深く潜って進み、時に9枚の葉をつけた細長い枝を地上に出し繁茂し、やぶからしと協力するように、植栽の外側に置いた鉄道の古い枕木の間からしっかり顔を出しつつ、侵入・侵出して行く。すぐに植栽の周囲にはこの5枚と9枚の葉が溢れるようになった。 当然のことだが、この2種類の植物に対する地上と地下部分を、一塊としてとり除くなどという外科的な根治的対応を全く怠ったわけではない。しかし、元外科医でもある早朝・休日園芸家が、気がつけば病勢は制御できる範囲を完全に超えていたのである。いつしか、地上部分に対して引き抜いたり、鎌で刈り取るような姑息的な治療に変わっていったのだった。 さて正体不明の木性の地下茎の植物の名前は2年目の夏に判明した。突然、樅の木の頂部に橙色の花が咲いたの長田 忠孝名誉院長「やぶからし」 もみ  きもみ  き・・・・・・・・・・25

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