やまなしの国保
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profileプロフィール学歴職歴 昭和45年 3月 北海道大学医学部卒業 昭和45年 4月 医師国家試験合格 医籍登録       同 年 北海道大学第1外科 昭和50年 3月 国立療養所道北病院外科 昭和57年 4月 組合立飯富病院 平成 5年 4月 組合立飯富病院院長 平成22年 4月 組合立飯富病院名誉院長 平成23年 4月 峡南在宅医療支援センター長 平成25年 4月 公益財団法人 山梨県健康管理事業団        診療所所長        健診部長 平成27年 4月 長田在宅クリニック名誉院長公  職 ● 山梨県生活習慣病検診管理指導協議会 肺癌乳癌部会長 ● 山梨県感染症審査会委員所属学会 ● 日本CT検診学会 ● 日本禁煙学会44vol.身延町早川町組合立 飯富病院山梨県南巨摩郡身延町飯富1628TEL:0556-42-2322(代) FAX:0556-42-3481身延町早川町組合立飯富病院長田在宅クリニック(おさだ ただよし)随想 今度のは少し多いかもしれないと思ったのは、3月の金曜の夜のことだった。 少し疲れすぎたと思い、熱燗の福無量の量も多くはなかったはずなのに、すぐに酔いつぶれてしまい、周りに誰もいなかったから、夜の10時は過ぎていたと思う。 急な便意を感じ、ふらふらとトイレに行きかけ、廊下の空気清浄器をひっかけ、左足を捻り転倒してしまった。我慢するまでもなく股間に流動物が漏れ出てきた。すぐに、隠密裏に済ませる量を超え、下ばきとパジャマのズボンをとおりこし、トイレとその前の廊下に広がっていった。 幸い、いつもの習慣で、ポケットには携帯電話があった。着信履歴をたどり隣屋に住む妻に急変を知らせた。 妻と娘ふたりが、手際よく夥しい出血と汚れた衣服の処置をして、シャワールームで下半身を洗浄し、新しい下着とパジャマを着せ、畳の部屋に布団をひき、寝かしつけてくれた。 青白い顔の私と妻と娘は、すぐに救急車を呼ぶか呼ばないかの言い争いをしている。「お兄ちゃんに聞いてみよう」が全員の一致点だった。 どういう訳か、何時ものことだが、おそらくは多発する結腸憩室のある部分からの動脈性出血が、理由は不明だが、ある時点で、急に止血するのが私には判るのである。どうしてと言われてもわかるものはわかるのである。 この時は止血しているから明日の土曜の午前中に病院に行けばよいと主張した。 在宅医療を専門とする、元消化器外科医の息子も患者本人の意向を尊重することがよいことだと、ターミナルケアの場でも大切にされている原則を示してくれた。長田 忠孝名誉院長出血には蜂蜜25

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