やまなしの国保 7月号
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 本県は、2010年からの平均した健康寿命は男女とも日本一であり、要介護認定率も低くなっています。しかし、高齢化率は平成30年4月1日現在で29.4%と全国より早く高齢化が進んでおり、2025年には33.7%になると推計されています。これは、県民の3人に一人が高齢者となり、また、高齢者の5人に一人が後期高齢者となる計算です。 加えて、家族形態が変化する中、在宅のひとり暮らし高齢者や認知症高齢者の数も年々増加しており住み慣れた地域で生活を継続するための対策がますます求められています。 このような状況の中、本年3月に策定した健康長寿やまなしプランの基本目標は『高齢者が元気でいきいきと活躍する「健康長寿やまなし」の推進』としました。高齢者が支えられるだけでなく、高齢者自らが地域の支え合いや就労の担い手として、生きがいを感じながら元気に活躍できる社会の実現を目指すものです。 そのために、今期プランにおいては、なるべく介護を必要としない、元気な高齢者でいるための取り組みに重点を置く必要があると考えました。その一つが、「フレイル予防対策」の推進です。 フレイルとは、身体的機能や認知機能の低下がみられる「虚弱」の状態をいい、健康な状態と要介護状態の中間に位置します。予防や治療を行うことで健康な状態に戻ることができるという意味も含まれています。人間は、年を重ねるごとに徐々に心身の機能が衰え、日常生活や自立度が低下していきます。 「老い」は誰の身の上にもやってくるものです。しかし、フレイルを予防することで、要介護状態になることを予防し、社会の担い手として元気でいきいきと活躍することが可能となります。それが、最終的には健康寿命の延伸にもつながります。 フレイルの予防に大切なポイントは、まずは高齢者本人が自分の状態に気付き、予防意識を高めて、日常生活の中に継続性のある対策を取り入れることが重要となります。そのため、県では本年度、広く県民にフレイル予防の知識・啓発を図るとともに「身体の虚弱」や「こころ/認知の虚弱」、「社会性の虚弱」などフレイルの兆候をチェックし、日常生活の中でフレイル予防に取り組むプログラムを普及することとしています。 具体的には、フレイル予防に関わる方を対象とした研修会の開催のほか、笛吹市をモデル地域に、フレイルトレーナー研修会、市民フレイルサポーターの養成、フレイルチェック、相談指導等を実施し、年度末にはフレイル予防対策推進モデル事業報告会の開催を計画しています。 高齢化が進む中、誰もが住みなれた地域で、元気でいきいきと活躍するために必要な、日常生活における自立と介護予防を図るための「フレイル予防対策」をまずは県民の皆さんに知っていただき、次のステップである栄養改善、運動機能の向上、社会参加へとつなげていきたいと考えております。 盛夏の候、皆様方にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 また、平素より介護保険事業の運営につきまして、御尽力いただいておりますことに、厚く御礼を申し上げます。 さて、当課で毎年実施しております「高齢者福祉基礎調査」によりますと、平成30年4月1日現在の本県の総人口は83万4千330人であり、このうち、65歳以上の高齢者人口は、24万5千93人となっています。高齢化率は、29.4%と、高齢化人口の増加とともに総人口の減少も影響して、年々高くなってきています。 団塊の世代と呼ばれる第1次ベビーブーム世代が全て75歳以上の後期高齢者となる2025年には高齢化率は33.7%となり、就任のごあいさつ山梨県福祉保健部健康長寿推進課課長 佐野 俊一 (さの しゅんいち)地域包括ケア推進担当 課長補佐 細田 尚子(ほそだ なおこ)介護予防のためにフレイル予防対策を高齢者が元気でいきいきと活躍する「健康長寿やまなし」の実現を目指して山梨県の国保情報県健康長寿推進課通信13

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